旅行中も安心！フィリピンの言語と英語力とは？

2019/08/15

旅行に行く際に気になることの一つが、現地でのコミュニケーションです。
「まったく言葉が通じなかったらどうしよう…」「うまくコミュニケーションが取れなかったらどうしよう…」と思われている方もいらっしゃるのでは？

国によっては現地語しか通じないことも多いので、旅行前には確認しておきたいところです。では、フィリピンはどうなのでしょうか？フィリピンで使われている言語や、現地でのコミュニケーションについてご紹介します。

フィリピンで使われている言語って？

フィリピンには7,000を超える島々が存在することをご存知でしょうか？そのため、フィリピンは約170もの言語が存在する多言語国家で、地域によって使われる言語が異なります。

フィリピンの公用語の一つはタガログ語ですが、その他セブアノ語やビサヤ語など多くの言葉が母語として使われています。ちなみに、日本人が旅行や語学留学先として多く訪れるセブ島ではタガログ語以外に、日常会話にビサヤ語が使われています。

そして、フィリピンのもう一つの公用語が英語。大半の人が英語を話すことができるので、ショッピングや観光スポット、レストランでのやり取りなど、基本的には英語でコミュニケーションを取ることができます。

また、その他一部ではスペインの植民地時代があった歴史から、スペイン語が使われている地域もあるそうです。この機会に、フィリピンの歴史を学んでみるのもおすすめです。

フィリピンで英語が普及した背景には、1990年前半からアメリカの統治下におかれたことがあります。前述したようにフィリピンは言語数が多いからこそ、同じフィリピン人であっても意思疎通ができないなどの問題がありました。そのため、アメリカ人がコミュニケーションを図るために英語を導入しました。

統治時代にアメリカが英語を普及させ、英語の基礎を確立した結果、1930年代にはフィリピン人の約30％が英語を話すことができるようになりました。
現在では英語が日常的に使われれるようになり、フィリピン国民が英語を話す割合はアメリカとイギリスについで3番目とも言われているほど。

その結果、英語はタガログ語と並んでもう一つのフィリピンの公用語となり、学校の授業などの教育現場でも使用されています。

歴史的背景により普及した英語ですが、実はフィリピンは世界有数の英語を美しい発音で話す国と言われていることをご存知でしょうか。アメリカ英語に近いフィリピンの英語は、ほとんどネイティブスピーカーと変わりないほど。

そのため、近年では語学留学先としても人気があり、日本からも多数の留学生がフィリピンの語学学校で英語を学んでいます。
基本的に旅行での滞在中、観光地やレストラン、ショッピングの際のコミュニケーションに困ることはありません。

こうして旅行中の会話に困らない点も、私たち日本人が旅行先にフィリピンを選ぶ理由と言えるでしょう。

英語が日常的に使われるフィリピンですが、いくつかフィリピン特有とされる英単語があり、こういったものがあります。

●Cofort Room(トイレ)
「CR」と略される場合も。アメリカなどでは「restroom」や「bathroom」が一般的。

●Brown out（停電）
英語では「Black out」

●sari sari store（小売店）
フィリピンの街中にあるコンビニエンスストアのようなお店。
お菓子やジュース、タバコのほか、シャンプーや調味料といった日用品も売っている。

もともとフィリピンで広く使われていた言語が元になった単語などで、オックスフォード英和辞典には40個ほどフィリピン特有の英単語も登録されているそうです。

フィリピンに旅行する際に知っておくと、「フィリピンのこと知っているね！」と現地の人たちに喜ばれるかもしれませんよ。

旅行中のコミュニケーションに不安を感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、フィリピンは観光客が訪れる場所では英語でのコミュニケーションが可能です。そのため基本的に現地でのコミュニケーションに困ることはなく、安心です。

ただ、現地特有のタガログ語などをいくつかマスターしておくと、現地の方から喜ばれるかもしれません。きっとより豊かで思い出深い旅になるはずですよ！